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『9<ナイン>~9番目の奇妙な人形~』<55点>

フルCGアニメ映画。
9の番号を持つ小さなロボットが目覚めた時、
人類が絶滅していて、恐ろしい機械生命体がうろついていた、
という設定のお話です。

*以下、物凄いネタバレで、オチまで書いてるので、
まだ見てない人は間違って読まないように注意して下さい。




人形のデザインや、画面の雰囲気はとてもよさげで、
予告編を観たときからかなり気になっていた作品でした。

実際に見てみても、CGのつくりはとてもよく、
映像のレベルは高かったです。

が、はっきり言って、
物語に関してはかなり期待はずれでした。

映像から感じられるオリジナリティーは、
物語の中からは全く感じられませんでした。
どこかで観た様な、ありがちなお話に終始していました。


でも、この物語で何が嫌だったのか、というと、
主人公に全く感情移入できず、
それどころか、かなりイラッとさせるタイプだった、
というところです。

この物語は、主人公が、
世界の事情を何も知らない状態で目覚めるところから始まります。
この主人公は、何にも予備知識が無い状態で、
荒れ果てた世界に放り出されます。
映画を観るものは、生まれたばかりの主人公と、、
全く同じ体験をしながら、物語の世界を認識していくわけですね。

主人公はまさに、この映画を観る人間そのものです。
ここまでは、観る側は主人公になりきってます。

ところが、その後、
主人公の行動が微妙すぎて、
感情移入しながらの追体験が出来なくなります。


主人公は生まれたばかりです。
その世界に対して、全くの無知です。
が、
主人公はそのことについて、全く恐れを抱きません。
それどころか、恐ろしい敵にさらわれた仲間を救いに行こう、と主張します。

ついさっき生まれたばかりで何も知らないのに、です。


見かけとは裏腹に、実にマッチョな主人公です。
が、
助けに行くときに、一緒に行こう、俺達ならやれる、
とか仲間に声をかけます。
マッチョならマッチョらしく、
自分一人で行けよ、と思うんですが、
なぜか、他人を巻き込もうとします。
実に、自己中心的なヤツです。

大体、なんで、
ついさっき生まれたばかりで、事情を何も知らないお前が、
リーダーシップをとるんだ、と、
イラッとしました。

が、まあ、彼は彼なりに考えてるんでしょう。
仲間を救いたいという純粋な気持ちは大切です。

無知さ故の怖いもの知らず、ということもあるでしょう。


そう思って見ていたんですが、
この主人公のせいで、
とんでもないものが目覚めてしまい、
救いに来たはずの仲間を殺す事になってしまいました。


ベタな展開ではあるんですが
それでも、
なにしとんだ、こいつは、と、
本気でイラッとします。


が、
ここまでは作り手の計算のうちでしょう。
観ているものにイラッとさせるのも、
全て、監督の思惑通りのはずです。
これから、主人公は反省し、
そしてちゃんと活躍するわけですね。

と思ってみていたら、
主人公は、自分のせいで仲間が死んでしまったことなど、
全く気にしてないかのような態度で、
主戦論をぶち上げます。

こいつ、反省してねえ……

驚いた事に、
なぜか、他の仲間も、主人公に同調します。

とめようとした長老は卑怯者扱いです。

信じられません。

結果的に、仲間がバタバタ死んでしまいました。

長老も死にました。


でも大丈夫。
伏線の張り方から、
死んだ仲間達は、最後、生き返るはずです。


ん?
あ、あれ?

なんか、皆さんの魂が、空に向かってとんでいきます。

……

て、天国に行っちゃいました……

えええ!

……



そして、
主人公は言いました。

この世界は自分たちで守る

とかなんとか……

……

なんじゃそりゃああ!

お前のせいで何人死んだんじゃあ!

世界でたった9人しかいない仲間だったんだぞ!

ざけんな!




というのが、
映画を観た感想です。


ひどい話です。


作り手に、
バカな主人公を描いている、
という意識があるのなら、
それは別にいいんです。
バカなやつのお話になるわけですから。

でもこの作品はそうじゃない。
作り手にとって、主人公は正しい行動をしている、
という意識がある。

それが、いらつかせる原因です。


まあ、
こういうタイプの主人公は、アメリカ映画には多いですけどね。

実にマッチョで独善的な主人公です。
こういうタイプが、アメリカ人に受けるんでしょうか。

価値観の違いですかね。
正直、
全く理解できません。


本当に不思議です。



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『ゾンビランド』〈75点〉

これは、ゾンビ物コメディ映画です。

なんかよく分からないけど、
ゾンビが溢れてしまったお約束的世界で、
なぜか、
冴えないオタ系青年が生き残っている、という設定です。


一応、オタ系青年の他に、ゾンビ狩りが得意な変なおっさんと、
ちょっと悪女っぽい感じの美人姉妹がくっついて、
4人が主役、という感じではありますが、
目線的には、オタ系青年が主人公、と言ってもいいでしょう。


感想の結論から先に行ってしまうと、
これは、かなり楽しい作品でしたね。

ゾンビ映画で、しかもコメディであるにもかかわらず、
映像にチープ感は全くありません。
それなりに、予算がかけられているんでしょうね。
しっかりした映像です。

コメディーとして見ると、
ちょっと、物足りなさも感じるかもしれませんが、
娯楽映画としてみた場合だと、
非常に出来がよいですね。

とにかく、なんか、楽しいわけなんです。

世界中がゾンビで溢れかえっていて、
絶望的な状況であるにもかかわらず、
なんか、楽しい。


それは、なぜなのでしょう。


まず、
ゾンビを、豪快に、バンバンやっつける、という、
ゾンビ映画の中にある、楽しみの一つが、ふんだんにあります。

のろのろしているゾンビなんぞに、誰がやられるか、
という勢いで、余裕を持ってゲーム的に倒していく。
(この作品のゾンビは、足速いですけど)


その、ゾンビを倒す部分とかはたしかに気持ち良い。

オタ系青年と、変なおっさんの絡みもおもしろいです。


しかし、
この作品の楽しさは、そこではない。

それは、本質ではない。



まず、主人公の設定ですが、
彼は、人類がゾンビ化する前の世界では、
全く冴えない存在です。

なにがどうしても、冴えない。

そんな彼が、なんか、生き残っちゃうわけです。
現実世界では冴えない自分が、最後に生き残っている。

これだけでも、なかなか気持ちが良い。

さらには、ゾンビ世界以前は、
おそらく、会話することさえ不可能だったであろう、
カワイイ女性と出会い、一緒にドキドキな冒険の旅をするわけです。

世界には、自分と美女、とおっさんと少女だけ。
おっさんは、変なヤツだから、美女は自分に惚れるしかない。
他に男はいないから、チャンスありあり、なわけです。

しかも、周りには、
自分が倒せる程度の弱い怪物が居てくれて、
美女にカッコ良い姿を見せることが出来る。

これはつまり、
どういうことかというと、

オナニーです。


ヒーローになりきって、興奮し、楽しむ、
子供向けヒーローものと同レベルか、
さらに重度の、ベタなオナニー的設定なわけです。


主人公にダメさを残しておきながら、
しかし自虐的に描きすぎず、
また、
変にヒーロー過ぎないところが、絶妙です。
この辺のバランスの良さが、
オナニー臭さを消して、いい感じにしていますね。

でも、最後はしっかり美女を手にして、
満足満足です。


まあ、正直に言うと、
美女設定の女性が、もう少し私好みだったら、
もっと面白かっただろうなあ、と思います。

残念ながら、
私の好みのタイプではありませんでした。

でも、
面白かったですよ。

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『ヒックとドラゴン』〈75点〉

ドリームワークス製作の大作CGアニメ。


ある映画批評家が、
この作品を絶賛していたので、見てみました。

*以下ネタバレです。
見てない人は、読まないでください。



ドラゴンと戦い続けてきた、
バイキングの村の、その長の息子ヒック。
勇猛で巨漢で怪力な父とは正反対の、
ドラゴン退治なんて全くできそうもない、
ひ弱でダメダメな、主人公ヒック。
その主人公が、森で見つけた伝説のドラゴンと仲良くなり、
そのドラゴンとの関係から、ドラゴンの扱いがうまくなり、
同年代の若者や、村人から、尊敬されるようになり、
さらには父親からも認められるようになる、という、
王道中の王道なお話。


まず、映像的には、何の文句もありません。
この作品だけじゃないですけど、
向こうのCGアニメは、実に作りが細かくて、
丁寧です。


また、
この作品の脚本も、
いかにも、ハリウッドの大作アニメらしく、
非常に計算されてつくられています。


ドラゴンとの関係、仲間との関係、
ヒロインとの関係、親子の関係、
社会との関係、敵との関係、

そうしたものが、実に、まんべんなく描かれてます。

隙がありません。
噂通り、見事でした。

ただ、です。

私は、ちょっと、不満です。

はっきり言うと、物足りない。

映画の上映時間は限りがあるわけです。
そのなかで、すべての関係をまんべんなく描こうとすると、
必然的に、どうしても、一つ一つの関係が薄くなる。

向こうのアニメは、
いつも、完璧です。
非常にバランスよく、描いてきます。
ただ、
その関係性の設定や配分が、毎回毎回、
大体同じような感じなので、どうしても、
印象が薄くなる。

うん、まあ、楽しかったな、で終わってしまう。


それに比べると、日本のアニメのほうが、
バランスは悪くても、
ずっとあとまで、印象に残る作品が多い気がします。


でも、
もしかしたら、私は単に、
アメリカCGアニメ特有の、
演出上の誇張や、
絵そのものが、
あまり好きじゃないのかもしれません。


あ、
いや、
面白かったですよ。

とても、いい作品です。

それは間違いありません。


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『プレデターズ』〈60点〉

人気宇宙人キャラ、プレデターちゃんの映画。

*以下、完全なネタバレです。
見てない人は、注意してください。



物語は、男が空中を落下してるところから始まります。
落下の途中、パラシュートが勝手に開き、ジャングルの中に放り出されます。

そのうち、
落とされたものは一人ではなく、
世界中から、超エリート戦士たちが、
どこかのジャングルの中に、放出されたということがわかるわけです。

彼らは、なぜ、そこに来たのか。
何のためにここに来たのか。

……
まあ、プレデターという題名で、
すでにネタバレですね。

要するに彼らは、狩りの獲物として、
どこかの星のジャングルに、放りこまれた、
というわけです。


設定は、非常にそそります。

とってもマンガチックで、
ありがちなB級設定ですが、
この設定でプレデターという強力なキャラなら、
これは見たいと思う人は多いはずです

ということは、初期設定、着想はよいわけです。

ただ、残念ながら、良いのは設定だけ、でした。

ほかは、全体的に、あまりよろしくありません。

まず、第一に、彼らは、自分たちが地球外に連れてこられた、
という事に対して、あまり衝撃を受けません。

一応、みんなで驚くシーンはあることはあるんですが、
ちょっと弱いです。
ここは、もっと、驚かないと緊迫感が生まれません。

また、その後、さらに、もっと恐ろしい現実、
自分たちが、プレデターが狩りをして楽しむための、
その獲物なのだ、
と言うことに気づくわけですが、
この事に対する驚き、衝撃も、いまいち、伝わってきません。

そのせいで、また、緊迫感が無くなってしまいます。

ドキドキハラハラしないわけです。

もっと激しい衝撃を演出し、
この、とんでもない現実にどうすればいいか、
みんなで考え、知恵を絞り、強敵と立ち向かう、
という過程がないと、面白くないんです。

でも、そこを描かず、
最初から最後までばらばらで、各自適当に戦い、適当に死んでいくわけです。

これでは、わざわざ地球上から、超エリートを集めた意味がないんです。

この手の作品は、まず、
地球上から集められた、最強の戦士達が、
どの程度の能力の持ち主たちなのか、映像で見せないといけません。

最初に、彼らはすごい人たちなんですよ、
と言うところを見せないと、
その彼らを簡単に倒す、プレデターのすごさも伝わりません。

超人とも思えるような人間たちが、知恵を絞り、死力を尽くし、
限界を見せて戦っても、プレデターは、そのさらに上を行く。

こんな敵をどうやって倒せばいいのか。


こういう課程を見せないとダメなわけです。


しかし、この作品では、
人間とプレデターがあまりにも普通に戦ってしまってます。

いろいろ変な演出のせいで、プレデターの株が下がりまくりです。


一応、人気シリーズということもあり、
まあ、それなりに楽しめるといえば楽しめる、
気もしますが、
出来がよいとは言えませんね。


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『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』〈65点〉

言わずと知れた、日本の大ヒット映画シリーズの、第三作目です。

*以下、ひどいネタバレです。
見てない人は、読まないでください。




物語は、湾岸署の引越し作業が背景にあります。
そのドタバタの中で、拳銃盗難事件が起こり、
それを解決する、というのが物語の流れです。

さらに、この流れの中に、
青島が、ガンであると勘違いする、という設定が入って、
物語を盛り上げようという感じです。


まず、引っ越し作業中のバタバタの中で、
湾岸署の面々を、ざざっと紹介するように見せて
物語に入るという演出は、
いつものパターンとはいえ、なかなかうまいと思いました。
豪華感もあります。

また、そのバタバタを利用して、事件が起きる、
というのも、流れ的には自然でしたね。

そこに、さらに、青島のガン勘違い設定も加わって、
まあ、面白くなりそうな雰囲気はあります。

が、


正直、あまり面白くはなりませんでした。


このシリーズは、基本、事件がショボイです。

一応、映画なので、まあ、
そこそこの事件は、起きてますが、
それを真面目に描かないから、
いつもどおり、ショボい事件に感じてしまいます。

そのせいで、
映画ならではのスケール感、
リアル感、緊迫感、
というものが、
完全に欠如してしまっていました。

そもそも、この作品、
事件が起きているという感じすらしません。

事件はどこで起きてるんだ?


おちゃらけすぎですね。
事件部分が、全く盛り上がりません。

また、この作品、
基本設定である、ガン勘違いが、
微妙に生かしきれてません。

例えば、青島がガンと勘違いして、
やけになって、車を飛ばすシーンとか、
無理やり捜査に加わる場面とかあるんですが、
これが、実にショボイ。

わざとしょぼくやってるというのはわかるんですが、
自分はガンなんだ、もうすぐ死ぬんだ、
という勘違い設定いれたんなら、
もっとガンガン行かせるべきです。

ここを逃げるぐらいなら、そんな設定入れないほうが良い。

本来、真面目に見せるべき部分、
じっくり描くべき部分も、
シリーズ独特の軽いノリによって、
お茶を濁して、ごまかしてしまってますね。

恋愛部分ですら、そういうのが見えて、
逃げてる感じがしました。
せっかくガン勘違い設定を入れたんだから、
見てるほうが、少し恥ずかしくなるぐらい、
二人の関係を盛り上げないと駄目でしょう。

最後は、抱き合って、キスさせて、二人が完全に恋愛関係になるとか、
それぐらいしてください。

もちろん、このシリーズ独特の、
本来、盛り上がるはず場面を、軽くかわして、笑いを取る、
というノリはわかります。

実際、ガン勘違い部分では、笑える場面がいくつかありました。

ただ、それでも、
恋愛部分は、逃げるべきじゃなかった。
なぜなら、
事件が全く盛り上がらないのに、
恋愛部分も盛り上がらないのでは、
見てる方は、いったい、どこで盛り上がればいいのか、
分からないからです。

結局、話が全く盛り上がらないまま、
不完全燃焼で終わってしまいました。

ちょっと残念ですね。



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IllustStudio パッケージ版 / セルシス
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『オールド・ボーイ』〈85点〉

最近、いまいちな作品の感想がちょっと多くなっているので、
ここらで、お気に入りの作品の感想でも書いておきましょう。

『オールドボーイ』です。


*以下、ネタバレです。
映画を見てない人は、注意してください。



これは、韓国映画です。

韓国と聞いただけでアレルギーを持ってしまう人には、
決してオススメしませんが、
映画好きなら見て損はないでしょう。

まあ、映画好きならもう見てるかもしれませんけど。


これは、この映画に限らずですが、
韓国映画は、作り方が、かなり誠実という印象です。
今まで見た韓国映画は、まあ、十数本程度ですが、
平均レベルがかなり高いですね。
真面目に、ちゃんと撮ってるのが多いです。

はっきり言って、日本の映画より、上だと思います。

だいぶ前から、薄々気づいてはいたんですが、
先日観た、日本を代表する映画、
『踊る大捜査線3』によって、疑念が確信に変わりました。


まあ、こんなことを言うと、
キーってなる人がいるかもしれませんので、
国別比較はこのぐらいで。



さて、
この作品『オールドボーイ』ですが、
日本では2004年に公開された映画です。

多分、好き嫌いは分かれると思います。
ダメな人は、ダメでしょう。

でも、私は、傑作だと思います。


まずアイディアが素晴らしいです。

日本のマンガが原作らしいですね。

理由も分らず15年もの間、監禁されつづけた男、
というアイディアが秀逸でした。

しかし、そのアイディアを見事に生かしきったこの作品が、
とにかく凄い。

アイディアだけでなく、
脚本、演出、演技、
全てが、臨界点を突破していましたね。

全てのテンションが高かった。


あと、
ミドという役をした女優が、
とても上手くて役者魂があり、そして可愛かった。

この女優さんの存在は、ものすごく大きいですね。
彼女が、魅力に欠けていたら、
この作品の評価は、かなり下がったと思います。

なぜなら、
彼女が、とても魅力的である。
ということが、
この作品にとって、重要な伏線になっているからです。

なので、
彼女にあまり魅力を感じない人は、
この作品の評価が少し低くなるでしょう。

私は、とても惹かれたので、
この作品の傑作感が、余計に増したわけです。


正直、謎解き、という部分では、
私、映画をたくさん見てるので、
ある程度、読めました。

ただ、そのオチ自体が衝撃的で、
そして、とても悲しい。

この作品の背景の謎を予想出来る人間は、その真実に到達する以前から、
身を振るわせるでしょう。

そして、最後に、想像を越えて爆発します。


素晴らしいテンションです。

これでもか、これでもか、と見せてくれます。


もちろん、衝撃だけでなく、
テンポよく最後までみる事が出来るように、
娯楽作品としてもきちんと計算されていて、
文句のつけようが無いですね。

非現実的な設定を、ここまでリアルに見せ、
そして怒涛の展開を見せたこの映画は、
韓国映画を代表する傑作です。


まあ、韓国映画は十数本しか見てないので、
はっきりとしたことは言えませんが、
たぶん、そうでしょう。



あ、そうそう、
この映画の鑑賞にあたり、
一つ注意があります。

この映画は、ひとりで見るべき映画です。
間違っても、家族と一緒に見てはいけません。

気をつけてくださいね。


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『ブラックホーク・ダウン』〈80点〉

2001年のアメリカ映画。

*以下、完全なネタバレです。
見てない方は覚悟してください。
オチまで書くな、とか言われても、
文句は受け付けません。




これは、戦闘場面を、これでもか、これでもか、
というぐらいに臨場感たっぷりに描いた、戦争映画です。

とにかく、その戦闘の映像の迫力に、
ただただ、圧倒されます。

これを見てしまうと、他の戦争映画が、ちょっと見れなくなってしまう。
そのぐらい、映像にリアルな戦闘の迫力があります。

もちろん、細かい部分では映画らしい誇張があるんでしょうけど、
このレベルで、それを言うのは、野暮、というものでしょう。

物語は、基本、ただただ、戦っているだけです。
物語の構造は、極めて単純で、こりゃ、これから、どうなるんじゃ、
生きて帰れるのか?ということだけです。

一応、物語が追いかける主要な兵士らしき人達はいて、
背景なんかがほんの少し描かれてはいますが、
それはあくまで、彼らがちゃんとした人間である、
というリアル感を付け加えるのが目的であって、
そこに、大きな物語はありません。

これは、誰か、特別な主人公がいて、
その人の物語を見せる、という作品ではないわけです。

実際に起きた事件を映画にしてるので、
あまり物語臭くしないためにも、
特定の人物に視点を偏らせたくなかったのだと思います。

映像だけではなく、そういう演出によっても、
リアルさが増しているわけですね。


というわけで、この作品は、
戦闘をひたすら見せてくる作品で、
最初から最後まで、ずっと戦っています。

なので、
それが、どうにも嫌な人は、全くつまらない作品かもしれません。

好き嫌いが分かれる作品でしょう。

私は、好きですし、これは戦争映画としては、傑作だと思ってます。


それにしても、この作品、
別の意味で、ちょっとかなりすごいところがある作品です。

これは実際に起きた事件をもとにした映画なわけですが、
この映画の最後、エンドロールに、
実際に起きた事件での死傷者の数がちらっと出てきます。

そこには、こう書かれているんです。

アメリカ軍の死者19人、ソマリア民兵の死者1000人。

これです。


映画を見る側は、アメリカ製作ということもあり、
当然、最初から最後まで、
アメリカ軍兵士の視点で戦闘を見るわけなんですが、
この作品で描かれる戦闘は、とにかく、
アメリカ軍の苦戦が、これでもか、これでもか、と描かれます。
もう、いつやられるかわからない、というような、
アメリカ軍、必死の逃走劇が、描かれるわけです。

見事な負け戦、って感じなわけです。

で、
その映画を見た後に、この数字ですよ。
もう、ぶったまげました。


なんだよ、アメリカ軍、
映画ではぼろ負け状態かと思ったのに、
全然、強いじゃねえか!

つーか、これ虐殺レベルじゃね?


この映画で、一番の衝撃は、この最後に見える数字だったりします。

いろんな意味で、必見の映画です。



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ブラックホーク・ダウン(買っ得THE1800) [DVD] / ジョシュ・ハートネット, ユア...
ブラックホーク・ダウン(買っ得THE1800) [DVD] / ジョシュ・ハートネット, ユアン・マクレガー, トム・サイズモア, サム・シェパード (出演); リドリー・スコット (監督)

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』〈65点〉

ハリウッド製作のファンタジー映画作品。
テレビ放送があったばかりなので、
いいタイミングかもしれません。

ちょっと感想を。


*以下、完全なネタバレですので、
注意してください。



尺が150分で、かなり大作感のある、ファンタジー映画。

主人公が去って数百年後のナルニア国は、
テルマール人とかいう人々が、
ナルニアのファンタジーな住人を追いだして、
巨大な力を誇っていた。

そのテルマール人の中で、
王位継承権争い?が起き、
カスピアン王子は、殺されかけて、森へ逃げる。
その時、王子が伝説の角笛を吹いたら、
現代に戻って普通に暮らしていた、
前作の主人公である四人の兄弟姉妹を、
ナルニアに呼び戻すことになり、なんちゃらかんちゃら、
というおはなし。


この話も、前作同様、
完全な別世界に飛んでいき、
そこで、王様になったり、英雄として戦ったり、
という、完全なオナニー設定のお話です。

幼稚な妄想世界そのものなわけですが、
まあ、子供向け作品としては、
王道中の王道設定なわけで、
上手く作れば、最高に楽しめる設定でもあります。

ただ、残念ながら、
上手く作ってはいなかったです。

正直、かなり退屈でした。


まず、全体的にテンポが悪い。
もっと、短くまとめられると思いますね。
たいした話でもないのに、長すぎです。


アクションも、ひどかった。
演者が子供だから、仕方がない部分があるとは思います。
ただ、だったら、子供であるということをもう少し考慮して、
大人と互角の戦い、なんてことはさせないほうが
良かったのではないでしょうか。
子供の体、子供の動きで大人を倒すのは、見ていて冷めます。

まあ、子供向け作品、として、しょうがない部分もあるかとは思いますが、
しかし、
映像が子供っぽいわりに、
映画の中では、主人公の子供たちが、敵の兵士を当然のように、
何のためらいもなく、
サクっと殺してしまっているのが、なんともいえません。

これは、子供向けとして、ちょっとどうなんでしょう。

ま、
この配慮の無さが、逆に子どもっぽい感じもしますが。


そういう、配慮の無さみたいなのは、
この物語には、たくさんあります。

例えば、敵として戦っている兵士たちは、
よくよく考えれば、悪い人々ではなく、
元々はカスピアン王子の部下だと思うんですが、
彼らは、面と向かって、
もと主人の王子と戦うことになってどう思ってるんでしょう。
なんだか、ためらいとか、戸惑いが、全く感じられませんでした。

どんだけ人望がなかった王子なんでしょう。


カスピアン王子側も同様に、
かつての家来、部下と戦う、ということに対し、
全く、感情が動いている様子がありません。
何のためらいもなく戦い、
サクっと殺してしまってます。

すごい世界ですね。

単なる王位継承権争いに巻き込まれて、死んだ一般兵たちは、
さぞ、無念なことでしょう。


まだまだ、言いたいことはあります。
ライオン、強すぎ、とか、
ライオン、今まで何してた、とか。
ライオン、なぜ、呼ばれるまで出てこない、とか。
ライオン、お前、一体なんなんだ、とか。

まあ、
とにかく、全体的に言えることは、
作りが甘くて、リアルさがない、ということです。

そして、、
そのリアルさの無さが、
この映画の致命的な欠点となっています。


なぜリアルじゃないとだめなのか、
ファンタジーなんだから、いいじゃないか、
とも思いますが、
しかし、
それはダメです。

なぜなら、それは、
この主人公達の見た目が、

とても普通だから、

です。


その見た目の普通さ、というのはつまり、
リアルさ、
そのものです。


だから、
普通っぽさを生かすためには、
もっとリアルな幻想映像、リアルな演出にしないといけないわけです。
じゃないと、
彼らの普通っぽさが、全くいきないばかりか、
逆に、ショボさを強調する事になってしまいます。

どんなに映像に金をかけても、
チープな子供映画、
で終わってしまうんですね。


まあ、
大作映画だけあって、
それなりの映像には仕上がってるので、
暇つぶしにはなる映画だと思いますが、
良い出来ではないですね。




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『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』〈60点〉

とりあえず、面白そうかな、と思って、
適当にレンタルして、観てみました。

『インシテミル』という作品です。




*以下、完全なネタバレです。
この映画はミステリーなので、
観てない人は気をつけてください。




高額なバイト料をもらえる、ということで、
集まってきた人々が、地下の閉じられた空間で、
7日間過ごす、というおはなし。

ジャンル的には、いわゆる、
シチュエーションスリラーというやつでしょうかね。

何かの実験の被験者らしいが、誰も分からない。
よって、映画を見る側も、
一緒に実験に参加しているかのようになって、
その場のルールを暗記していくわけです。

探偵役や、犯人役などを勝手に決め、
起きた事件を解決しなくてはならない、とか、
探偵役として事件を解決したものはボーナスが与えられる、とか、
解決方法は多数決である、とか、
何時以降は、就寝しなくてはいけない、とか
そんな感じのルールが最初に示されます。

また、各自、それぞれに武器が割り振られていたりして、
まあ、ありがちといえばありがちではあるんですけど、
それなりに俳優陣も揃ってるし、
なかなか面白そうな気配で、
物語は、サクっとスタートします。

導入部のテンポは、変にグダグダしてなくて良かったですね。
最初の事件が起きるまで、退屈はしませんでした。

ただ、
です。

映像が、ちょっとショボイ。

まいどまいど、
邦画の映像のチープさには、がっかりします。

この作品には、人間を排除する役目のロボット、
が出てくるんですけど、そのオモチャのようなロボットのせいで、
一気に冷めてしまいました。

だいたい、ロボットて……

原作の小説も、ロボットが出てくるんでしょうか。

分かりませんが、
ロボットが人間を排除するとか、
今の科学技術ではちょっと無理そうなことを設定してしまうのは、
いろんな意味で、かなり危険です。

高度な科学力がある世界ならば、
見ている側が知らないトリックも使えてしまうわけで、
なんでもありになってしまうわけです。
ミステリーとして、ちょっとどうかと思います。


とにかく、ロボットなんてものは、
日本の映画では出してはいけません。

リアルなロボットなんて、日本の映画で見たことない。


物語の内容のまえに、出てくるアイテム一つで、
映画の価値が左右されてしまうのは、
本当にもったいないですね。

よくあることではありますが。


物語の方は、というと、どうも、
説明不足というか、
ん?というところがあって、
ちょっと、すっきりしない所が多かった感じです。

どうも、
最初のルール、のようなものが、
あまり意味を持ってなかったような気がします。

犯人や探偵、というキーワードを出したり、
夜は部屋の中に入っていなくてはならない、
というような、ちょっと変なルールを設けたりしてる割には、
その変さを生かした知的なバトル、
のようなものが全く展開されません。


かと言って、シチュエーションスリラーっぽい、
リアルな緊迫感、もないんです。

極限状態に置かれた人々が、
どんどん追い詰められていく様子、
のようなものが、ちゃんと描かれていません。

人々の行動に合理性がないんです。
合理性がないから、
リアルじゃないし、
緊迫感がない。


例えば、殺人事件が起きたら、
当然、驚きます。
そして、恐怖に震え、
そこから必死に出ようとするはずです。

でも、その当たり前の行動が、ほとんど描かれていない。

高額な時給を理由にして、
意外とすぐに適応しちゃうんです。

現実に人が死んでるというのに、お金優先なんて、
危機感がなさすぎます。

そもそも、人が死んでるのに、探偵役、とか犯人役、とか、
そんなゲームっぽいことをしてるのは、
どう考えてもおかしい訳です。

真面目に多数決で犯人決めてる場合じゃありません。


というわけで、
全体的に作りが甘く、
設定は幼稚で、
演出も幼稚です。


が、

最後まで退屈はせずに見ることは出来たので、
実際は、それなりなレベルでは
作られていると思います。

一応、形になっているわけですね。


私は、
この手の作品は、嫌いではないです。

この手の作品なら、
そんなに金もかからないはずで、
日本の映画からも、いい作品が出てきそうな気がします。

これから、もっと増えるかもしれませんね。



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インシテミル [単行本] / 米澤 穂信 (著); 文藝春秋 (刊)
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『ディセント』〈65点〉

以前、恐いと評判だった映画を、
レンタルしてみてみました。


*以下、とんでもないネタバレです。
見てない人は覚悟してください。
というか
あとで映画を観る予定の人は、
読まない方が良いでしょう。




夫と子供を失った女性を慰める為、
友人達が洞窟探検を企画して、
そこに女達が潜っていく。

だが、その地底には、
とんでもない恐怖が待ち受けていた、
というお話。



とにかく、狭ッ苦しい洞窟の中を、
必死で逃げ、
そして脱出しよう、という物語です。


設定はとてもベタで単純なので、
あとは、どう見せるか、でしょう。

見せ方は、良かったですね。

最初がちょっとまどろっこしいのと、
ちょっと低予算映画っぽいチープな感じな部分を除けば、
全体的によくでいていたように思います。

最後まで楽しめました。


女達だけの探検隊は正解でしたね。
女性だけという頼りなさが、リアルな恐さを演出しています。

また、洞窟という閉所のもつ怖さ、というのが、
実に凄い。

序盤に、
狭い通路に挟まって身動きが取れなくなる場面があるんですが、
この作品で、ここが一番怖かった。

この映画を見て、
狭い洞窟のなかなんて、
絶対に入りたくないって、思いました。

他にも、手を怪我した時とか、足の骨が折れた時の描き方が、
とてもリアルで、怖かった。

そういう部分の演出が、とてもうまいです。

ただ、
この映画の最大の恐怖であるはずの、
地底人、
これが、あまり怖くない。

なぜかは良く分かりませんが、

たぶん、
人間のほうが恐く描かれていたからでしょう。

皆、地底人を躊躇なく殺してしまってますし、
人間同士でも、なんだか争ってますし。



ところで、
どうして皆、怖がるだけなんでしょう。

驚きが少なすぎませんか。


恐怖でビックリするというのは、
まあ理解できますが、
別の意味でも、
もっとちゃんと驚くべきだと思うんです。

どういことかというと、

地底人です。

これは、
世界中がびっくり仰天するような、
世紀の大発見です。


地底人ですよ。

地底人。

あきらかに、人類とは違う進化を遂げた、

ち、て、い、じ、ん!

なんですよ。


科学史に残る物凄い大発見をしたというのに、
だれも、さっぱり驚いてくれない。


他の映画でも、
こういう新種の生物発見、
ってパターンはよくありますが、
たいてい、驚きが少ない。


なんか、どこにでもあるような、
普通のホラーのネタになっちゃってる。

これで、いいんでしょうか。




ま、
とにかく、
確かに怖さはある映画です。

閉所恐怖症の人なら、
十分過ぎるぐらい、怖がれます。


ちなみに、続編があるようです。

そのうち、見てみようかな、
と思ってますが、
……
どうしようかなあ。



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